Tuesday, March 14, 2017

#35-1 Coyote Cohorts Backbone Trail 100

(Photo: Howie Stern)

常に当たり前という有難さを身近に感じていたいから険しい道を行く。
-Tomokazu Ihara

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12マイル地点で左の足底に違和感を感じはじめる。

自分にはよっぽどのことがない限り止めると言う選択肢はない。そうゆう言葉は自分の辞書には存在しないし、逆にそんなときはどうやったらこの試練を乗り越えられるか楽しむ。

ここまで何回も100マイルを走っていると、むしろこのような場面や試練こそが100マイルを楽しむ醍醐味であって「マジかあ~」という少し残念な気持ちと「キター!」と今回はどうやってこの試練を調理してやろうかという半分半分な気持ちになる。

100マイルって多かろうと少なかろうと必ずハプニングが起きるもの。経験値でつぶせるときもあれば、新しいハプニングがあればそのときはアドリブを効かせて処理しなければならない。自分の理想としていた展開と現実が対比したときに焦る気持ち、それでも時間軸がチクタクと進む中で、そのハプニングと向き合って乗り越えたときの達成感は何とも言えない。

世の中には無駄なことは何一つない。時には成功よりも失敗のほうが学ぶことが多い。綺麗ごとに聞こえるかもしれないけど、これが100マイラーが一番必要とする心構えなんだと思う。100マイルを100回走りきったとき、この思いはきっと変わってないと思う。いや絶対に変わってないだろうな。

今回もハプニングは沢山あったし新たな発見もあった。100マイルは毎回自分に足りない何かを教えてくれる。今回もアッと言う間の楽しい時間だった。

残りの65本は自分にどんな試練や課題を与えてくれるのか?

今からそんな瞬間が楽しみでしょうがない。

rd_tomo

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race: Coyote Cohorts Backbone Trail 100M
time: 21hours 47min
result: 1st place overall